世界の市場変動の影響を受けやすくなっている昨今、新規取引先やビジネスパートナーの支払い能力調査(与信調査)は安全な取引のための必須事項ですが、みなさんは取引先の資産状況の変化をどうやって読み取っていますか?
与信調査は、取引先の経営状況を確認し、債権の未回収リスクがないかを見ることです。
相手の信用やコンプライアンスを調査するものとは目的が違います。ビジネスパートナーの状況を調査することが失礼にあたるのではないかと心配する必要はありません。調査会社に依頼をしなくてもオンラインで入手できる、大手調査会社の企業情報を確認しましょう。
横断検索のできるサービスをうまく活用すれば、信頼できる情報データベースから低コストで確実な情報が得られます。
このページでは、国内最大手の2つの調査会社「帝国データバンク」「東京商工リサーチ」と、短期指標で企業の動向をチェックできる「リスクモンスター」のデータにアクセスできる、企業データの横断検索サービス『G-Search(ジー・サーチ)』を使用する例をご紹介します。
どの調査会社を使えばいい?
企業調査の国内大手は「帝国データバンク」「東京商工リサーチ」の二社です。
このほかに、特に与信調査に強みを発揮する「リスクモンスター」があります。
与信調査はこの三社から情報を取得できれば、ほとんどの企業の確認に対応できます。
この三社の企業情報から横断検索ができる『G-Search』のIDを取得しいつでも使えるようにしておけば、必要な時に企業名を入力して検索をし、すぐに企業情報が得られます。
関連記事:企業調査サービスを試してみるなら、まずはG-Search(ジー・サーチ)
支払い期日超過、支払い遅延、代金回収漏れが起こる前に
事前の取引先調査、経営状況の把握をしておくことで、リスクを未然に回避するのが与信調査です。
予定していた資金の遅れで自社に影響が生じる前に、契約時だけでなく、その後も定期的に与信調査を行いましょう。
取引額の見直しや与信限度額(※)の見極めにも、専門調査会社の企業情報が有益です。
※与信限度額(与信枠)は、取引先ごとに設定するものです。
リスクモンスター株式会社が提供する「リスモンG-与信ナビ」には、取引先との取引限度額を自動算出する「カスタマイズ与信指標」という機能があります。与信限度額の設定には、このようなサービスを活用する方法もあります。
関連記事:新規取引先との適切な取引限度額を見極める方法
企業情報、財務諸表や財務分析表のどこを見るか
与信調査では経営状況や保有資産を主に確認するため、以下の項目が重要になります。
企業情報には財務状況を分析する際に必要となる、売上高、売上総利益、営業利益、経常利益などのデータが含まれています。
大手企業調査会社のデータから以下の情報などを得られます。
帝国データバンク企業情報
- 決算期
- 売上高
- 利益金
- 自己資本
- 決算書の有無
東京商工リサーチ企業情報
- 決算期
- 売上
- 利益
- 配当
- 売上・利益伸張率
判断に迷ったら「評点」や「格付指標」も参考に
帝国データバンクと東京商工リサーチには、どちらも100点満点中○○点という評価や、49点以下の企業に対する各段階評価があります。
リスクモンスターには格付指標(RM格付、RM短期傾向)があります。
帝国データバンク企業情報
企業評点は下記の評価要素に基づいており、各要素合計の満点が100点。
49点以下の企業は「D1~D4」の4段階で表示されます。
<評点の構成要素>
- 業歴
- 資本構成
- 規模
- 損益
- 資金
- 現況
- 代表者
- 企業活力
- その他
(※帝国データバンクから入手する企業情報のサンプルを本ページ下部でご覧いただけます)
東京商工リサーチ企業情報
企業評点は独自の評価要素に基づいており、各要素合計の満点が100点。
49点以下の企業は「W点」「X点」「Y点」「Z点」の4段階で表示されます。
<評点の構成要素>
- 経営者能力(経営ビジョン等)
- 成長性(売上高伸張性等)
- 安定性(財務内容等)
- 社会性・信用性(総合世評等)
リスクモンスター(RM格付/RM短期傾向)
「RM格付」は、A~F3の9段階(Gは判断不能先)で表示されます。
「RM短期傾向」は、格付内における短期的な位置づけや変化の傾向が5段階の矢印で表示されます。
このほか、過去2年分(直近4ヶ月と半年前毎の計8回分)のRM格付・RM短期傾向の推移が表示され、信用状態のトレンドを時系列で確認できます。
申し込みは? 料金はいくら? 個人でも購入できる?
帝国データバンク、東京商工リサーチなど、月額会員費450円(税込495円)で複数のデータベースから何度でも検索できるサービスがあります。このサービスを使うと、データ収集の準備費用を低コストで抑えられます。
個人事業主やフリーランスの方も、新規取引先との契約時など信用調査が必要な際に企業情報を入手できます。(個人でも購入できます)
見つかった企業情報は、各調査会社のデータごとに料金設定があり、以下の価格帯で購入できます。
調査データ金額例:よく購入されているデータ
スタートアップ企業や新設企業の企業情報も、以下のデータベースから見つかれば購入できます。
すべてのデータの料金表をこちらからご覧いただけます。
▶料金表を見る
サンプルイメージ:帝国データバンク企業情報
決算情報や主要取引先、評点(点数)など、与信チェックに不可欠な情報がしっかり網羅された標準的な情報です。通常の与信チェック業務にご活用いただける企業情報です。
![[データサンプル]帝国データバンク企業情報](https://service.g-search.jp/wp-content/uploads/2024/11/sample_teikoku-516x1024.png)

ひとつの会員IDでさまざまなビジネス調査用データベース、コンプラチェックツールを使用できます。
クレカ会員ならオンラインで即日会員ID発行が可能。複数人でご利用される法人の方には、年会費でご利用いただける法人会員もあります。(▶詳しくはこちらをご覧ください)
クレカ会員の場合
- 【1】会員登録(▶こちらから登録できます)
- 【2】検索利用開始
- 【3】検索して必要なデータが見つかれば、該当する企業情報データの購入が可能です。購入前に確認画面へ進みます。
ビジネスで企業調査が必要になったら、まずはG-Searchで検索するのが、手間・コストの両面で賢い選択です。
基本料は個人の方でも使いやすい価格設定です。無料のウェブ検索で限界を感じたら、どのデータベースが自分に合うか、ぜひG-Searchで検索をおためしください。